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2007年04月05日(木)

世界ノルディック札幌大会を振り返って 〔その1〕

2007年 FISノルディックスキー世界選手権札幌大会が終わってから早くも1ヶ月が過ぎた。大会期間中に取り上げなかった写真をもとに、これから数回に渡って大会を振り返ってみる。

ノルディックスキーはその名の通り、参加選手は北欧勢が大多数を占めるのだが、その中に混じってアフリカから参加した選手たちがいた。
TEKLEMARIAM Robel (ETH)
トリノでエチオピア選手として初めて冬季五輪に出場したロベール・テクレマリアム。その時と変わらずドレッドヘアをなびかせて力走した。選手と国のスキー連盟会長、監督、ワックスマンの一人4役をこなす。世界ノルディック初参加で順位は完走117人中の108位であった。3年後のバンクーバー五輪も目指している。

BOIT Philip (KEN)
1998年長野五輪で、ケニア選手として初めて冬季五輪に参加したフィリップ・ボイト。3大会連続の五輪出場を果たしている。今回の順位は115位であった。

KRAAS Oliver (RSA)
南アフリカのオリバー・クラースは90位。

この日は競技途中から激しい吹雪となり、大会期間中もっとも悪天候であった。そんな中を比較的コンディションの良かった早いスタート順であったとはいえ、アフリカ勢がすべて完走したのは立派なものである。
(2月28日 大会7日目 クロスカントリー男子15kmフリー 白旗山距離競技場にて)
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2007年03月04日(日)

世界ノルディック札幌大会閉幕

2月22日から11日間に渡って熱戦が繰り広げられた、2007年 FISノルディックスキー世界選手権札幌大会が閉幕。最終種目のクロスカントリー男子50キロクラシカルが終了後、白旗山距離競技場で閉会式が行われた。参加49カ国の国旗入場、大会組織委員会会長の上田文雄札幌市長、カスパー国際スキー連盟会長による挨拶の後、国際スキー連盟の大会旗が次期開催地チェコ・リベレッチ市の代表へ渡された。
世界ノルディック札幌大会閉会式
福原美穂さんが大会応援ソング「恋はリズム~Believe My Way~」を熱唱、曲の最後に花火が打ち上げられて幕を閉じた。
(↓クリックで拡大表示)
世界ノルディック札幌大会閉会式
世界ノルディック札幌大会閉会式
世界ノルディック札幌大会閉会式
世界ノルディック札幌大会閉会式
大会運営は大きなトラブルもなく、競技日程も順調に消化されて良い大会であった。ただ、惜しむらくは総観客数が9万2646人と組織委員会が目標としていた19万人を大幅に下回ったことである。そして、地上波でのTV放送が殆ど無かったため、世界のトップアスリートが集ったノルディックスキーの祭典が開催国である日本の人々の目にあまり触れることが無く終わってしまったことが残念である。
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世界ノルディック札幌大会最終日 クロスカントリー男子50km(C)マススタート

今大会最終種目である、クロスカントリー男子50km(クラシカル)マススタートが白旗山距離競技場で行われた。
クロスカントリー男子50km(クラシカル)マススタート
参加68選手が一斉にスタート。

オッドビョルン・イエルメセト(ノルウェー)
オッドビョルン・イエルメセト(ノルウェー)
オッドビョルン・イエルメセト(ノルウェー)
オッドビョルン・イエルメセト(ノルウェー)が長距離とは思えない最後のデッドヒートを制して2時間20分12秒6で優勝。リレーに続いて2個目の金メダルを獲得した。イエルメセトはノルウェーチーム最年長の35歳。 
フローデ・エスティル(ノルウェー)、イエンス・フィルプリヒ(ドイツ)
2位:フローデ・エスティル(ノルウェー) 2:20:13.0
3位:イエンス・フィルプリヒ(ドイツ) 2:20:17.1
(←↓クリックで拡大表示)
CC男子50キロ表彰式


日本勢は駒村俊介(ワセダク)の20位が最高だった。蛯沢克仁(立野ケ原ク)は24位、大山勝広(阿東体協)が26位、神津正昭(ブルボン)が46位だった。 (↓クリックで拡大表示)
駒村俊介(ワセダク)、蛯沢克仁(立野ケ原ク)
20位:駒村俊介(ワセダク) 2:25:47.5(+5:34.9)
24位:蛯沢克仁(立野ケ原ク) 2:26:50.0(+6:37.4)
大山勝広(阿東体協)、神津正昭(ブルボン)
26位:大山勝広(阿東体協) 2:28:04.6(+7:52.0)
46位:神津正昭(ブルボン) 2:37:36.4(+17:23.8)


■今日の舞台裏
白旗山メディアレストラン
山菜掻き揚げそば
各会場にはメディア用レストランが設けられている。
結局最終日まで一度も行かなかったので、最後に白旗山で行ってみた。昼時だったけど、空いてましたね...っていうか、お客さんは私ひとり...
ランチメニューとかあったけど、山菜掻き揚げ蕎麦(700円)を選択。味も値段もうーん
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2007年03月03日(土)

世界ノルディック札幌大会10日目 クロスカントリー女子30km(C)マススタート

クロスカントリー女子30km(C)マススタート
クロスカントリー女子30km(C)マススタート
女子最終種目である、クロスカントリー女子30km(クラシカル)マススタートが白旗山距離競技場で行われた。
参加54選手が一斉にスタート。

ビルピ・クイトゥネン
優勝はフィンランドのビルピ・クイトゥネン。団体種目と合わせて今大会3個目の金メダルを獲得した。

クリスティン・ステイラ、ビルピ・クイトゥネン、テレーセ・ヨーハーグ
1位:ビルピ・クイトゥネン(フィンランド #1)
   1時間29分47秒1
2位:テレーセ・ヨーハーグ(ノルウェー #13)
   1時間29分54秒0(+6.9)
3位:クリスティン・ステイラ(ノルウェー #28)
   1時間31分09秒9(+1:22.8)

日本勢は石田正子(JR北海道)が2周目の下りで転倒というアクシデントがあったが、1時間35分28秒2で、この距離でオリンピックを含めて日本最高の13位に入った。また、横山寿美子(セコム上信越)が20位、曽根田千鶴(陸自冬戦教)も24位と健闘した。  (↓クリックで拡大表示)
石田正子(JR北海道)
13位:石田正子(JR北海道)
1時間35分28秒2(+5:41.1)
横山寿美子(セコム上信越)
20位:横山寿美子(セコム上信越)
1時間37分13秒8(+7:26.7)
曽根田千鶴(陸自冬戦教)
24位:曽根田千鶴(陸自冬戦教)
1時間37分32秒6(+7:45.5)
夏見円(JR北海道)
給食所でドリンク渡しのサポートを行っていた夏見円


■今日の舞台裏
記者会見
サブプレスセンター内に設けられた記者会見スペース。競技終了後、メダリストへのインタビューがここで行われる。
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2007年03月02日(金)

世界ノルディック札幌大会9日目 CC男子40キロリレー

クロスカントリー男子リレー4X10キロ クラシカル/フリー
クロスカントリー男子リレー4X10キロ クラシカル/フリー
17カ国が出場。トリノ冬季五輪5位のノルウェーがロシア、スウェーデンとの競り合いを制し、1時間30分49秒2で2001年大会からの4連覇を達成した。
クロスカントリー男子リレー4X10キロ クラシカル/フリー

蛯沢克仁(立野ケ原ク)、駒村俊介(ワセダク)、山岸修(アインズ)、神津正昭(ブルボン)の4人で挑んだ日本は1時間36分39秒6で15位に終わり、1954年ファルン大会(スウェーデン)に並ぶ過去最低記録となった。

また、宮の森ジャンプ競技場では、ノーマルヒル(HS100メートル、K点90メートル)予選が行われ、葛西紀明、伊東大貴(ともに土屋ホーム)岡部孝信(雪印)伊藤謙司郎(下川商高)の全員が3日の本戦に進んだ。

後ほど写真追加&加筆予定。

■今日の舞台裏
ベニューバス
メインプレスセンターと会場を結ぶメディア用シャトルバス車内。外国人占有率が高く、日本じゃない気分になる。それにしても、彼らの声がでかい。移動中のひと時、車内で一眠りといかないのである。
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2007年03月01日(木)

世界ノルディック札幌大会8日目 CC女子20キロリレー

クロスカントリー女子リレー4X5キロ クラシカル/フリー
クロスカントリー女子リレー4×5キロ クラシカル/フリー
16カ国が出場。フィンランドがW杯個人総合トップで第1走者のビルピ・クィトゥネンから独走し、54分18秒6で18年ぶりに優勝した。

クィトゥネン、マンニネン
左:独走するクィトゥネン 右:国旗を片手にチームメートに迎えられてゴールするマンニネン

CC女子リレー4X5km C/F フラワーセレモニー
1位:フィンランド  54:18.6
2位:ドイツ  54:30.5(+11.9)
3位:ノルウェー  54:34.3(+15.7)

(↑クリックで拡大表示)

日本はトップから2分3秒2遅れの56分21秒8で8位に入り、1972年札幌五輪と74年大会で記録したこの種目最高の9位を上回った。
第1走者:夏見円(JR北海道)  第2走者:石田正子(JR北海道)
第1走者:夏見円(JR北海道)14:33.7 区間5位  第2走者:石田正子(JR北海道)14:29.8 区間7位

第3走者:横山寿美子(セコム上信越)  最終走者:福田修子(弘果ク)
第3走者:横山寿美子(セコム上信越)13:28.9 区間9位  最終走者:福田修子(弘果ク)13:49.4 区間13位 

(↓クリックで拡大表示)
第1走者 夏見円
5番手につけた夏見
3走 横山からアンカー福田へのリレー
3走横山からアンカー福田へのリレー

会場:白旗山距離競技場
観客数:2,450
参加国・地域数:16
参加選手数:64


■今日の舞台裏
ENGレディー
フォトポジションのすぐ横のENGエリアに陣取ったHB(ホストブロードキャスター)の女性スタッフ。こちらにカメラを向けて撮っていたので、フォトグラファーみんなではしゃいで見せた。
そして、すかさずお返し。ニヤリ

後で聞いたのだが、彼女に撮られた我々の姿は国際映像に乗ってヨーロッパに流されたらしい。タラッ
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2007年02月28日(水)

世界ノルディック札幌大会7日目 CC男子15km

クロスカントリー男子15キロメートルフリー
119の選手のうち、80名あたりがスタートした頃に雪が強くなり、W杯上位の選手の頃には猛吹雪となった。このため、実績こそ劣るが、好天の中で滑った前半スタート組が上位に進出。W杯に出場経験のない無名の19歳カルネイエンカ(ベラルーシ)が2位に入る大波乱となった。
バイアスロンが専門のラーシュ・ベルゲル(ノルウェー)が35分50秒0で初優勝した。同じくバイアスロンの王者ビョルンダーレン(ノルウェー)は後半スタートのため16位と振るわなかった。
ラーシュ・ベルゲル(ノルウェー)
ラーシュ・ベルゲル(ノルウェー)

レアニード・カルネイエンカ(ベラルーシ)、トビアス・アンゲラー(ドイツ)
左:レアニード・カルネイエンカ(ベラルーシ) 右:トビアス・アンゲラー(ドイツ)

CC男子15kmフリー フラワーセレモニー
1位:ラーシュ・ベルゲル(ノルウェー)  35:50.0
2位:レアニード・カルネイエンカ(ベラルーシ)  36:25.8(+35.8)
3位:トビアス・アンゲラー(ドイツ)  36:42.4(+52.4)

(↑クリックで拡大表示)

日本の3選手の結果は以下のとおり。
神津正昭(ブルボン)
43位:神津正昭(ブルボン) 38:42.9(+2:52.9)

大山勝広(阿東体協)
44位:大山勝広(阿東体協) 38:43.5(+2:53.5)

成瀬野生(早大)
56位:成瀬野生(早大) 39:11.6(+3:21.6)


■今日の舞台裏
バナーの下のフォトグラファー
コース脇のバナーの下の隙間から選手を狙うフォトグラファー。規定のフォトポジションではないため、後ほど私を含めて全員移動を命ぜられた...
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